BUSINESS REPORT
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中間事業報告書
2025年4月1日〜2025年9月30日
MESSAGE

株主の皆さまへ

歴史と伝統の重みを感じつつ、
新たなチャレンジを続けて行く

株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り、ありがたく厚く御礼申しあげます。

当社は、1903(明治36)年に大阪で創業し、今年で123年目を迎えます。電気工事を祖業に、その後は空調衛生工事を加えて総合設備工事会社として事業を拡大し、設備工事業界でも有数の規模の企業へ成長することができました。この歩みの中で当社は、時代の変化や社会の要請に柔軟に適応しながら「空間価値の創造」に努めてまいりました。120余年にわたり事業を継続してきたことは、お客さまからのご支持と信頼の賜物であり、当社の誇りとするところです。

さて、当第2四半期連結累計期間における業績は、受注工事高1,828億70百万円、完成工事高1,183億59百万円、経常利益181億37百万円、親会社株主に帰属する中間純利益125億20百万円となりました。

これからも皆さまのご期待に応えていくことが、持続的な企業価値向上につながると確信しております。今後ともダイダンの企業活動に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。

山中 康宏
代表取締役 社長執行役員山中 康宏
HIGHLIGHTS

連結財務ハイライト

受注工事高

完成工事高

経常利益

親会社株主に帰属する当期純利益

総資産・純資産・自己資本比率

1株当たり純資産

TOPICS

トピックス

再生医療分野への挑戦

~「セラボ殿町」で製造した治験薬が小児固形がんの新しい治療法の確立に役立っています~
医療・再生医療専門の当社グループ会社・セラボヘルスケアサービス社は、神奈川県川崎市の殿町国際戦略拠点キングスカイフロントに整備した製造所「セラボ殿町」にて、再生医療向け細胞製剤の受託製造を行っています。
本製造所は2023年に再生医療等製品製造業許可を取得した細胞培養加工施設です(許可番号:第14FZ110006号)。

昨年度より、九州大発バイオベンチャー・株式会社ガイアバイオメディシンから受託したがん免疫細胞療法の治験薬「GAIA-102」の出荷を開始しました。
現在、セラボヘルスケアサービス社で製造した治験薬は小児固形がんの治験に活用されています。
今後、小児固形がんをはじめとした様々ながん治療への有効な新規治療法として大きな期待が寄せられています。

新CMの放映を開始しました

2025年1月より新CM「整え、挑む」篇(陸上・田中希実選手(New Balance)起用)並びに「生きる、のそばにいる。」篇(シンガーソングライターのビッケブランカさん起用)を放映しています。
新CMは「設備工事に誇りを持つ姿」をコンセプトに制作しました。
弊社動画ギャラリー/YouTubeで公開していますので、ぜひご覧ください。

■新CMの概要
「整え、挑む」篇 ~私たちは整え、挑む~
ダイダンは緻密に空気、水、電気を調整し快適な空間をつくっています。アスリート・田中希実選手(New Balance)が日々コンディションを整え挑戦する姿に、ダイダンがベストな空間に整え挑戦する思いを重ねて表現しています。

「生きる、のそばにいる。」篇 ~設備には使命がある。暮らしを止めないこと。~
ありふれた生活の視点を通して、設備が身近な存在であることを伝えます。身近な存在であるからこそ、企業として重い責任と使命があることをビッケブランカさん書き下ろしの楽曲『伝言』に乗せて表現しています。

陸上 田中希実選手 プロフィール
生年月日
1999年9月4日生まれ
所属
New Balance
出身地
兵庫県
主な代表歴
オリンピック(2024年パリ、2020年東京)
世界選手権(2025年東京、2023年ブタペスト、2022年オレゴン)
シンガーソングライター:ビッケブランカ プロフィール

2018年「まっしろ」がドラマ挿入歌として大きな話題を呼び、iTunes総合アルバムチャートで2位を記録。『ブラッククローバー』シリーズのオープニング曲がロングヒットを続け、「Black Catcher」は、Spotify「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」に2020年より3年連続TOP10入り、月間リスナー数は160万人を突破。ストリーミングサービスにて全楽曲総再生回数は5億回超え。

PLAN

中期経営計画

2025年3月期~2027年3月期
中期経営計画

長期ビジョン

長期ビジョン〈Stage2030〉 総合設備工事から『空間価値創造』企業へ
信頼される人と組織の深化
快適・最適な空間の提供
豊かで持続可能な社会への貢献
長期ビジョンにおける中期経営計画の位置づけ

中期経営計画「Stage2030 Phase2 《磨くステージ》」

〈経営方針〉

人材戦略を基盤とした人づくりの実現により企業価値を高める。

〈事業領域〉

業績目標達成に向け、以下の4つの事業領域に取り組みます。

空調衛生工事

  • 収益の基盤となる事業
    • 採算性を重視した受注活動の実行
    • 将来の収益基盤となる建物ストックの獲得
    • 工場・データセンター等の産業施設工事による技術力強化

海外事業

  • 成長を牽引する事業
    • 事業拡大に向けた国内外の営業強化
    • ローテーションによるグローバル人材の育成
    • 工事大型化に伴うリスク管理の徹底

電気工事

  • 変革する事業
    • 電気技術者の採用強化
    • 技術者の全国規模での流動的な配置
    • 技術者育成につながる大型の電気工事の受注拡大

再生医療事業

  • 新たな収益源を目指す事業
    • 製薬会社と連携した、がん免疫細胞の市販薬製造受託
    • 自由診療向け細胞など新たな細胞製造の受託
    • 業務提携による受託先の拡大
〈数値目標〉
項目 初年度 最終年度
実績
2025年3月期
当初目標
2027年3月期
修正目標
2027年3月期
連結売上高 2,627億円 2,600億円
➡︎
+100億円
2,700億円
連結営業利益 230億円 160億円
➡︎
+80億円
240億円
ROE 17.4% 10%以上
➡︎
+2pt
12%以上
〈戦略概要〉
<Stage2030>
3つの基本方針
《磨くステージ》における方針 《磨くステージ》の戦略
信頼される人と
組織の深化
  • 人材戦略
    • 働き方改革を推進し、従業員が意欲的に仕事に取り組める組織風土を実現する
    • 採用数を増やし、適切な経験を積むための研修とローテーションを実施し、従業員がより活躍できる仕組みを構築する
  • 働きがいと働きやすさの両立
  • 戦略的な人材育成
快適・最適な
空間の提供
  • 事業戦略
    • 国内では、採算性を重視した受注を実施するとともに、オフサイトから施工現場に対するサポート強化により生産性向上を実現する
    • 海外では、工事大型化によるリスク管理を徹底した上で更なる事業拡大を目指すため、国内側からの支援・連携を密にする
  • 国内基幹事業の強靭化
  • 海外事業の拡大
豊かで持続可能な
社会への貢献
  • サステナビリティへの取り組み
    • 事業を通じて環境負荷を減らし、社会への責任を果たすことで、持続可能な社会の実現へ貢献する
    • コーポレートガバナンスを充実し、長期的な企業価値向上を実現できる企業基盤を築く
  • 環境・社会のサステナビリティへの貢献
  • 企業基盤の強化
〈財務戦略〉

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を進めます。

項目 《磨くステージ》の財務指標と方向性
資本効率
  • 目標ROE12%以上(修正前比:+2pt)
  • 政策保有株式の保有比率を連結純資産比20%未満まで早期に縮減
  • 自己資本比率50%程度
成長投資
  • 成長投資額 3年間累計430億円(修正前比:+130億円)
  • 事業活動によるキャッシュ創出に重点を置き、キャピタルアロケーションを最適化
株主還元
  • 配当方針:配当性向40%以上かつDOE4.8%*を下限とする
*ROE12%×配当性向40%

マテリアリティ

ステークホルダーとの対話を踏まえ、当社における環境・社会に関連する重要課題<マテリアリティ>を中期経営計画に合わせて更新しました。

カーボンニュートラルへの貢献

豊かで持続可能な社会への貢献
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
気候変動に具体的な対策を

働きがいのある職場環境の実現

信頼される人と組織の深化
すべての人に健康と福祉を
ジェンダー平等を実現しよう
働きがいも経済成長も

人材育成と業務革新による生産性向上

快適・最適な空間の提供
働きがいも経済成長も
住み続けられるまちづくりを

サステナブルな社会に寄与する新規事業の推進

豊かで持続可能な社会への貢献
すべての人に健康と福祉を
つくる責任つかう責任

協力会社・サプライヤーとのパートナーシップ構築

快適・最適な空間の提供
働きがいも経済成長も
パートナーシップで目標を達成しよう

コーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの強化

豊かで持続可能な社会への貢献
働きがいも経済成長も
平和と公正をすべての人に
SITUATION

株式の状況

2025年9月30日現在

発行株式数及び株主数

発行可能株式総数 80,000,000株
発行済株式の総数 45,963,802株
株主数 15,540名

大株主(上位10名)

株主名 持株数(千株) 持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 4,833 11.13
東京大元持株会 1,924 4.43
ダイダン従業員持株会 1,630 3.75
大阪大元持株会 1,617 3.72
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 1,480 3.41
有楽橋ビル株式会社 1,476 3.40
名古屋大元持株会 1,248 2.87
三信株式会社 1,118 2.57
日本生命保険相互会社 872 2.01
株式会社三菱UFJ銀行 827 1.90
  1. 当社は、自己株式2,565,540株を保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
  2. 持株比率は、自己株式2,565,540株を控除して計算しております。

所有者別株式分布状況

(注)「個人・その他」に自己名義株式を含んでおります。