シンガポール総合病院救急医療棟は、シンガポール国内の医療需要の増加及び国家的な医療危機への対応力向上を目的として整備された最先端の医療施設です。
当社は、China Construction Development Co., Ltd.様のもと、電気設備及び弱電設備工事を担当しました。
本施設では、N+1冗長構成による配電系統を採用しており、通常電源が一系統停止した場合でも、非常用発電機または別系統からの電源供給で病院機能の継続を可能としています。また、端子接続部の締付トルク管理を徹底することで、過熱や接触不良を未然に防ぎ、信頼性の高い設備運用を実現しています。
| 所在地 | 1 Hospital Blvd, Singapore 168581 |
|---|---|
| 用途 | 救急医療、急性期病棟、事務所等 |
| 規模 | 延床面積 約58,000m2 地上12階、地下4階 |
| 構造 | S造+RC造 |
| 竣工 | 2024年6月 |
| 受変電設備 | 22kV受電4回線 油入変圧器12台（3.4MVA×4台、3MVA×2台、2.5MVA×4台、1.5MVA×2台 計32.6MVA）、高圧配電盤38面、バスダクト800A～5,000A（約6,000m） |
|---|---|
| 非常用電源 | UPS（500kVA×4台、400kVA×2台、250kVA×1台）、非常用発電機（2.75MVA×3台、2.5MVA×2台、2.0MVA×3台、1.5MVA×2台 計22.25MVA） |
| 弱電設備 | ナースコールシステム、セキュリティ、CCTV、非常放送、電気時計、駐車場監視システム |
本件は、当社シンガポール支店が手がけた電気設備工事として過去最大規模となり、膨大な機器・資材の調達及び複雑な工程管理と原価管理が求められました。
このプロジェクトでは、新型コロナウイルスによる2年以上の工期延伸や資機材価格の高騰など、数々の困難にも直面しましたが、オフサイトでのユニット化などで施工の効率化を図りました。
これらの対応が発注者に高く評価され、現在では追加の電気工事及び他工種の工事にも携わっています。関係者の皆さまのご協力に、心より感謝申し上げます。
シンガポール支店
Assistant Project Director
Hu Zhong
御社には、本プロジェクトの救急医療棟の弱電設備（セキュリティ設備、非常放送設備、電気時計設備など）を含む、電気設備工事の施工をお願いしました。
本プロジェクトは、周辺の病院が稼働中という制約の多い環境下での困難な工事でしたが、予定通り2023年12月にTOP（仮使用認定）が取得できました。また、検査指摘事項の手直しにも適切に対応していただきました。
最後に、コンサルタントや当保健省からの施工中のさまざまな要望にタイムリーに応えていただきましたことを感謝します。
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